同館の心臓部とも言える客室空間と絶景の魅力を現地で独占取材した。「至福の刻(とき)を演出する」というコンセプトの通り、最大のハイライトは実にすべての客室に備え付けられた露天風呂付き客室の存在である。自家源泉から注がれる滑らかな温泉に身を浸しながら眺める景色は、まさに一枚の絵画のようだ。
特に高層階の客室から望む朝靄(あさもや)に包まれた山並みは秀逸である。刻一刻と表情を変える空の色と、耳に心地よい湯の音。プライベート空間が完全に保たれたベランダの温泉露天風呂では、人目を一切気にすることなく、自分だけの時間を贅沢に堪能できる。極上のプライベート感と圧倒的な開口部がもたらす解放感の相乗効果こそが、この宿の根幹にある魅力だ。