高田純次のブレイクを決定づけた伝説的番組『天才・たけしの元気が出るテレビ』。過激なロケや突拍子もないリアクションで一躍全国区のスターとなった彼だが、当時は多忙を極め、家を空けることも日常茶飯事だった。番組を率いていたビートたけしもまた、高田の破天荒な芸風を高く評価すると同時に、彼の家庭生活の安定ぶりに感心していたという。
過酷な収録から疲弊して帰宅する高田を、黙って温かい食事で迎えたのが妻だった。どれほど外で「適当」を演じていても、家に帰れば一人の父親であり夫。ビートたけしをはじめとする当時の共演者たちは、高田が酒の席でも決して家族の悪口を言わず、妻への感謝を口にしていた姿を記憶している。テレビで見せるおふざけの裏には、揺るぎない家庭という土台があった。