重曹洗いで見落とされがちなのが、すすぎの工程だ。洗剤・日用品業界の開発担当者やクリーニング業の専門家は、「アルカリ成分のすすぎ残し」に対する注意を喚起している。重曹のアルカリ分が靴の繊維に残ったまま天日干しをすると、紫外線と反応して白いスニーカーが黄色く変色する「黄ばみ現象」を引き起こす危険性があるためだ。
そこで活用したいのが、酸性の性質を持つクエン酸だ。重曹液で一晩つけおきした靴を軽く水洗いをしたら、最後に仕上げとして水1リットルにクエン酸小さじ1杯を溶かした水溶液へ5〜10分ほど浸す。このプロセスを挟むことで、繊維に残ったアルカリ成分が完璧に中和され、乾燥後の嫌な黄ばみやゴワつきを徹底的に防ぐことができる。プロのクリーニング業でも行われている仕上げ技術を応用した、非常に理にかなった時短ノウハウと言える。