行政や警察による大規模な再開発と浄化作戦により、歌舞伎町はクリーンなエンターテインメントシティへと姿を変えつつあるように見える。タワービルの建設が進み、昼間には外国人観光客がカメラを片手に往来する。だが、光が強くなればなるほど、その足元に落ちる影は濃く、暗くなる。
ヤクザマンションと呼ばれる物件群は、都市が排出した矛盾や欲望の最終処分場だ。暴力団という目に見える脅威を排除した後に現れたのは、より不可視で、より捕まえどころのないアモルファスな闇である。
鉄扉の向こう側から漏れる微かな冷気を感じながら建物を後にした。背後でガタリと金属音が響き、誰かが内側から覗き窓を開けた気配がした。街がどれほど変貌を遂げようとも、この街のコンクリートの隙間に張り付いた魔窟が完全に消え去ることはない。 (出典: 歌舞 伎町 ヤクザ マンション(Yahoo!ニュース))
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