興味深いことに、彼と映像の世界との関係は完全に絶たれたわけではない。近年、工芸作家としての生き様やその美学に焦点を当てたドキュメンタリー番組が企画され、Netflixをはじめとするグローバルな動画配信プラットフォームを通じて世界中に配信され始めている。かつては物語のキャストとしてカメラの前に立っていた彼が、いまや「伝統と現代を横断するアーティスト」としてレンズに切り取られている。
海外のアートコレクターからのオファーも急増しており、日本の伝統精神と洗練された現代センスが融合した造形は、言語の壁を越えて評価を広げる。カメラの前で演じる存在から、自らの手で世界観を作り出し世界へと発信する創作者へ。その進化のスピードは留まることを知らない。