宇和島に伝わる伊達の秘舞「八ツ鹿踊り」歴史の真実と観覧攻略法

宇和島に伝わる伊達の秘舞「八ツ鹿踊り」歴史の真実と観覧攻略法

宇和島に伝わる伊達の秘舞「八ツ鹿踊り」歴史の真実と観覧攻略法を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。

この舞のルーツを辿ると、遠く東北の地にたどり着く。慶長19年(1614年)、仙台藩主・伊達政宗の長男である伊達秀宗が宇和島藩十万石の初代藩主として入封した際、故郷の仙台伊達氏の文化や芸能を携えてこの地に入った。その中に含まれていた東北地方の「鹿踊(ししおどり)」が、南予の風土と混ざり合い、洗練された独自のスタイルへと発展したのが現在の形である。

愛媛県宇和島市に根付いたこの舞は、もともと豪放な武家文化の色彩を帯びていた東北の鹿踊とは一線を画す。12歳から15歳前後の8人の少年が、頭に鹿の頭部を模した面を戴き、胸に小太鼓を抱えて舞う。一説には、野生の鹿群が平穏に遊ぶ中で猟師が現れ、恐怖に慄きながらも再び平穏を取り戻すという物語が描かれているとされる。伝統民俗芸能としての優美さと哀愁が同居するこの舞には、故郷仙台を想う秀宗の深い郷愁と、領民への平和の願いが込められていたのだ。

中川 明日香
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中川 明日香

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