初夏の爽やかな風とともに襲いかかる不快感。その主犯格として知られているのが、カモガヤやハルガヤに代表される雑草類だ。いわゆるイネ科(カモガヤ)花粉症は、5月から7月にかけて飛散の最盛期を迎える。樹木から大量に飛散するスギやヒノキとは異なり、背丈が低く、線路沿いや河川敷、街頭の空き地などに繁茂する身近な草木が主な発生源となっている。
問題なのは、その「飛散距離」の狭さだ。スギ花粉が数十キロ先まで風に乗って飛散するのに対し、イネ科植物の花粉は数百メートルから高々1キロ程度しか飛んでいかない。つまり、自分が日常的に通る通勤路や散歩道、近所の公園に生えている雑草に近づくことで、ダイレクトに大量の抗原を吸い込んでしまうのだ。知らず知らずのうちに至近距離で曝露し、発症するケースが後を絶たない。