地域やインターネット上で時折語られる俗説に、「四日市南高校は四日市高校に届かなかった生徒ばかりが集まる第2志望校であり、校内のモチベーションが低いのではないか」という偏見があります。しかし、現場のデータや生徒の進路意識を精査すると、この見方は明確な誤りです。
第一に、数理科学科の合格者の多くは「最初から四日市南の数理」を熱望して入学しています。少人数で密度の濃い理数教育、研究施設の見学や探究論文の執筆など、独自のカリキュラムに魅力を感じて集まる生徒が多く、学年内の知的好奇心は極めて高いレベルにあります。
第二に、普通科においても「地元志向が強く、通学距離や学校の面倒見の良さを評価してあえて第1志望にした」という生徒が半数以上を占めます。三重県の後期選抜では公立高校の併願は学科内スライド(数理から普通など)に限られ、学校間の併願は不可能です。つまり、本番で四日市南高校に出願している生徒は全員が「この学校で勝負する」と腹を括った受験生です。「不本意入学の吹き溜まり」といったネット上の言説は、近年の主体的な進路選択の実態とは乖離しています。