1975年4月、日比谷野外音楽堂。伝説のロックバンド「キャロル」の解散コンサートは、日本の音楽業界の歴史を永遠に変える一夜となった。ステージ上で矢沢永吉が放つ圧倒的なエネルギーを受け止めるべく、会場の親衛隊としてバイクチーム「クールス」を率いていたのが岩城滉一だ。
黒のレザーウェアに身を包んだ無骨な男たちの集団は、単なる警備役を超えた圧倒的な存在感を放っていた。この解散ライブを契機に、岩城滉一や舘ひろしらを中心としてロックンロールバンドとしての「クールス」が本格始動する。矢沢永吉が放った衝動が生んだ波紋は、新たな音楽ムーブメントを巻き起こす火種となったのだ。