『ごきげんよう』を語る上で欠かせないのが、1984年10月から1990年12月まで放送された前身番組『ライオンのいただきます』の存在です。同じ小堺一機さんが司会を務め、ライオンの一社提供という点も共通していましたが、番組のコンセプトとターゲット設計には明確な違いがありました。
『いただきます』は、塩沢ときさんや山田邦子さんをはじめとする個性豊かな「おばさんパネラー」たちがスタジオに陣取り、一般視聴者や若者の悩みに対して本音で毒舌を交えながらアドバイスを送る、カオスで熱狂的な主婦向けワイドトークでした。一方の『ごきげんよう』は、芸能人同士がサイコロを振ってエピソードトークを披露する洗練されたトークバラエティへと舵を切り、老若男女が安心して楽しめる番組へと進化を遂げたのです。
特に『ごきげんよう』で導入された「3日連続出演のスライド制」は画期的なシステムでした。初日は緊張していたゲストが、2日目、3日目と回を重ねるごとにリラックスし、他のゲストとの関係性が深まることで、普段のバラエティでは見せない人間味あふれるエピソードが次々と引き出されたのです。