長年愛された巨艦店舗が閉店を余儀なくされた背景には、飲食業界を直撃した構造変化と財務戦略の転換がありました。ファンの間でも大きな疑問となった肉の万世閉店理由の根底にあるのは、2026年以降の新型コロナウイルス感染拡大です。
大規模な宴会需要やインバウンド観光客の消失により、10フロアに及ぶ大型店舗の維持コストは重荷となりました。企業存続を図るため、運営会社の株式会社万世は2026年に本社ビル(万世ビル)の土地と建物を不動産投資法人へ売却。その後はリースバック形式(賃貸契約)で営業を継続していました。
気になる万世ビル売却先については、大手不動産会社系列の投資ファンドなどが取得。契約期間の満了とともにビル全体の定期借家契約が終了したことが、2026年春の完全撤退という決断に繋がりました。自社ビルとして守り抜いた拠点を手放さざるを得なかった経営判断の裏には、激変する外食産業のシビアな現実が存在します。