日本中を震撼させた旭川女子高生殺害事件。発端となったSNS上のトラブルから、理不尽極まりない監禁、暴行、そして名勝として知られる神居古潭の吊り橋からの転落という結末に至るまで、その経緯はあまりに短絡的で残虐だった。主犯格として逮捕・起訴された内田梨瑚被告は、地元でも手のつけられないトラブルメーカーとして知られていたが、その凶暴性の裏には何があったのか。
事件現場となった渓谷は、冷たい川風が吹き抜ける静寂の地だ。しかし、あの日そこで繰り広げられたのは、理性を完全に失った若者たちによる一方的な蹂躙だった。警察の取り調べや現場検証で明らかになった事実は、彼女が他者の痛みにまったく共感を示さない異様な冷淡さを持っていたことを物語っている。