表舞台でスマートな知性を披露する二人からは想像もつかないが、その幼少期から青春時代にかけての境遇は波乱に満ちていた。父親の事業失敗による巨額の借金、そして父親の突然の失踪。多感な時期に家庭環境は一変し、母親が倒れるという極限の危機にも直面した。
事実は小説より奇なり。そんな過酷な環境下で、兄の悠輔氏は重度の睡眠障害を抱えながらも読書と学術の世界に没頭していった。弟の修造氏もまた、家庭の危機を目の当たりにし、「自分の足で立ち、生き抜く力」を早期に養わざるを得なかった。逆境が二人にもたらしたのは、既存の社会的常識に対する強い懐疑心と、何ものにも依存しない自律的思考だったのだ。