インターネット上の噂は、かつてないスピードとスケールで自己増殖する。特に有名芸能人の名前とネガティブな単語の組み合わせは、野次馬的な関心を惹きつけやすい。誰かが根拠もなく掲示板やSNSに投稿した一行のつぶやきが、リポストや拡散を繰り返すうちに「火のない所に煙は立たない」という心理的錯覚を生み出してしまうのだ。
さらに深刻なのが、検索エンジンのサジェスト機能の悪用だ。特定のキーワードを意図的に連打・検索させるスクリプトやbotが動員されるケースも少なくない。一度アルゴリズムが「関心の高いワード」と認識すれば、ユーザーが人物名を入力しただけで自動的にネガティブな検索候補が表示される。これが「サジェスト汚染」と呼ばれる現象の実態だ。