だが、すべての計画が順風満帆に進んでいるわけではない。近年の世界的な資材価格の高騰と人件費の上昇は、新庁舎建設にかかる概算コストを当初の予測よりも大きく押し上げた。
「豪華なハコモノは不要だ」「将来世代にツケを回すな」といった厳しい声が市民から上がるのは当然の帰結と言える。市側は設計の合理化や無駄な装飾の削ぎ落とし、さらには民間資金を活用する手法の検討など、抑制策に追われている。限られた市財政の枠組みの中で、いかに市民の納得感を得られる実用的な庁舎像を提示できるかが、プロジェクト成就の鍵を握る。