加藤綾子さんの心を射止めた瀬川直登氏は、1981年生まれの若き経営者だ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、食品メーカーでの現場修業を経て、実家が経営する「肉の宝屋」をルーツに持つ会社へ入社。その後、父の後を継ぐ形で株式会社ロピアの代表取締役社長に就任した。
周囲の知人が口を揃えるのは、彼の愚直なまでの現場主義と謙虚さだ。単なる「二代目のお坊ちゃん」というイメージとは程遠い。早朝から店舗の売り場に立ち、自ら商品を並べ、肉の仕入れやカットの精度にまで目配りする。メディアへの露出を極力嫌い、表舞台に立つことよりも店舗網の拡大と品質管理に全力を注ぐ職人肌のビジネスマンとして知られている。