式のクライマックス、霊柩車がゆっくりと動き出したその時、参列者全員による大合唱が沸き起こった。スピーカーから大音量で流されたのは、代表曲「雨あがりの夜空に」だ。手拍子が鳴り響き、誰もが拳を突き上げた。
涙を拭いながら笑顔で歌うファン、叫び続けるミュージシャンたち。湿っぽさを嫌い、常に観客を喜ばせることに命をかけた忌野清志郎への最高の返答がそこにあった。棺を乗せた車が沿道を埋め尽くしたファンの歓声と拍手に包まれて去っていく光景は、一匹のロックンローラーが完成させた最後のライブパフォーマンスそのものだった。