「横浜は、日本のカレー文化の過去・現在・未来が同居する世界でも類を見ない都市である」。そう語るのは、カレー業界の第一人者であり、株式会社日本カレー総合研究所の代表取締役を務める井上岳久氏だ。井上氏の分析によれば、港町としてのオープンな気風と豊かな食資源が融合することで、外食産業の中でも特にイノベーションが起きやすい環境が整っているという。
こうした動きに対し、公益財団法人横浜市観光協会も新たな観光資源としてのカレー文化に着目し、国内外に向けた魅力発信を強化している。近年では、Netflixをはじめとするグローバル動画配信サービスのグルメドキュメンタリー番組でも横浜のカレーシーンがフィーチャーされ、世界中のフードトラベラーから熱い視線が注がれている。インバウンド需要の回復とともに、観光業を支える重要な柱としてもカレーの存在感は増すばかりだ。