拝謁の対象であった明仁上皇(当時は天皇陛下)は、2016年に皇后さま(現上皇后さま)とともにフィリピンをご訪問された際、激戦地での慰霊を行われ、現地の人々に深い感動を与えていた。この訪問がドゥテルテ氏の心にどれほど強い感銘を与えていたかは、言葉以上に彼の行動が物語っていた。
明仁上皇の静かで温かいお言葉に対し、ドゥテルテ氏は終始、姿勢を正し耳を傾けた。普段の強硬な態度は影を潜め、一人の人間として深い敬意を捧げる姿。これは単なるパフォーマンスではなく、歴史に対する畏怖と皇室への本心からの崇敬があったからこそ生じた瞬間だったと言える。