マスメディア全体の地盤沈下が叫ばれて久しい。紙媒体の部数減に伴い、朝日新聞デジタルをはじめとするオンラインメディアの重要性は年々増すばかりだ。しかし、単に掲載場所を紙から画面に変えるだけでは、真のデジタルシフトとは呼べない。試されているのは、調査報道というジャーナリズムの核心をデジタル領域でいかに維持し、深化させられるかだ。
時間をかけて背景を探る調査報道は、膨大なコストと労力を要する。速報性とPV(ページビュー)至上主義が横行するWEB空間において、深い掘り下げを行う記事はいかにして読者に届けられるべきか。この課題に対して、読者の知的好奇心を刺激する質の高いストーリーテリングと、デジタルならではのインタラクティブな表現手法の融合が模索されている。