背中の中心を走る美しい窪み、通称「ビーナスライン」。これが出ない状態に陥っている場合、体型に関係なく次の3つの根本原因が複合的に絡み合っています。
第1の原因は、長時間のデスクワークやスマートフォン操作に伴う「巻き肩と猫背」です。肩が前方へ巻き込まれ、背中が丸まった状態が定着すると、背骨本来のS字カーブが失われて真っ直ぐに張り詰めるか、あるいは過度に湾曲します。背骨まわりの組織が引き伸ばされたまま固まることで、立体的な溝が消滅してしまうのです。
第2に、背骨を両脇から支える「脊柱起立筋の筋力低下」が挙げられます。ビーナスラインとは、盛り上がった筋肉の間にできる谷間です。筋肉そのものが使われず薄く平らになっていれば、どれほど痩せていても綺麗な溝は生まれません。
そして第3が、「血行不良によるむくみと皮下脂肪の蓄積」です。背中は自分自身の目で確認しにくく、日常動作でも使われにくい部位であるため、老廃物が滞りやすい特徴があります。薄い脂肪の膜が張るだけでも、せっかくの筋の陰影はあっさりと隠されてしまいます。