当時の学園ドラマにおけるヒロインといえば、主人公の後ろを静かについていく奥ゆかしい存在が主流だった。しかし、早瀬久美が演じた吉川操はその固定観念を根底から覆した。ウーマンリブ運動が波及し始めていた1970年代初頭の時代背景を映し出し、女子生徒のリーダーとして男子生徒と対等に渡り合う。気高く、時に意地っ張りで、けれど時に見せる脆さ。
吉川操の登場は、それまでの受動的な女性像から脱却し、意思を持った自立的な女性像をテレビ画面に打ち出した歴史的瞬間だった。彼女のトレードマークでもあった洗練されたスタイリングと凛とした立ち姿は、当時の若い女性たちにとっても憧れのアイコンとなっていたのである。