湯船に浸かって見上げると、壁一面に描かれた迫力ある富士山が目を引く。ペンキ絵師によって定期的に塗り替えられるこの巨大なアートは、季節ごとに異なる表情を見せる。しかし、現代の客たちを魅了しているのは、景色だけではない。
湯上がりのロビーには、地元のマイクロブルワリーとタッグを組んだオリジナルのクラフトビールタップが設置されている。乾いた体に染みわたる黄金色の液体。地元の豆腐店から仕入れる特製おつまみをつまみながら、世代を超えた会話が弾む。ただ体を洗う場所から、「美味しく集う場」への進化がここにある。