ドライバーが最も気にするのは、実際の走行時における静粛性と燃費性能だろう。エンジン始動時のショックは皆無に等しい。偏心シャフトの滑らかな回転運動により、ピストン運動特有の振動が発生しないためだ。車内へと届く音は、微かなモーターの唸りと高品位な動作音のみ。まるでラグジュアリーEVに乗っているかのような錯覚さえ覚える。
燃費に関しても、従来のロータリー=大食いというイメージは過去のものとなった。発電専用として設計された830ccの1ローターユニットは、必要最小限の燃料で効率よく電力を生み出す。常用域でのバッテリー走行と組み合わせることで、日常生活ではガソリンを一切使わず、長距離ドライブ時のみシームレスに発電機が作動する理想的なエネルギー循環を実現している。