電気自動車(EV)普及の波も、この長距離路線に大きな構造変化を要求した。かつて大型連休のたびにニュースを騒がせた「充電待ち渋滞」は、2026年現在のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)では過去の光景となりつつある。上郷SAや安達太良SAをはじめとする主要拠点には、出力350kW級の超急速充電器が複数基配備され、短時間の停車で十分な航続距離を確保できるようになった。
さらに興味深いのは、SA・PA自体がエネルギーの地産地消拠点として機能し始めた点だ。東北エリアの豊かな日光や風力を生かした太陽光・風力発電設備が各エリアの隣接地に設置され、大容量蓄電池システムと連携して給電網を支えている。災害時における防災拠点としての機能も向上しており、停電時でも緊急車両や一般避難車への電力供給を継続できる自立型マイクログリッドが完成しつつある。