原宿から渋谷スクランブルエリアにかけてのカフェ激戦区。これまで多様な海外発ブランドが火花を散らしてきたこの地で、今年最大のヒットとなったのが「超濃厚ミルキー路線」だ。ショート動画プラットフォームでの再生数はすでに数億回を突破。グラスの縁を滑り落ちる濃密なミルクフォームと、ゆっくりと漆黒のエスプレッソが混ざり合うタイムラプス動画が世界中のコーヒーファンの目を釘付けにしている。
流行の背景には、多忙な都市生活の中で「短時間で圧倒的な幸福感と満足感を得たい」というZ世代・α世代のリアリズムがある。かつてのクリアでフルーティーな一杯とは対極にある、ずっしりとしたコクと濃厚な余韻。これが現代のストレスフルな日常に対する最高のリセット装置として機能しているのだ。