「昔のフリー素材とは次元が違う」——都内のデザインプロダクションでアートディレクターを務める人物はそう語る。
かつてのアカトンボのイラストといえば、子供向けのポップな手書き風か、リアルすぎる昆虫図鑑風のどちらかに偏りがちだった。しかし、ここ数年でストックフォトサイトや素材配布プラットフォームのクオリティが飛躍的に向上した。
特に背景が透明処理された透過PNG素材や、拡大縮小しても画質が劣化しないSVGベクター形式の充実が目覚ましい。これにより、Webサイトの背景にうっすらと重ねたり、動画コンテンツのレイヤーとしてアニメーションさせたりする加工が、わずか数分で完了するようになった。
制作コストを抑えつつ、質の高いビジュアルをスピーディに構築したい制作現場にとって、高精度な素材の存在は極めて大きい。