2013年11月、福岡市博多区で行われたイベントのステージ。秋風が吹き抜ける会場で、当時中学3年生だった橋本環奈は、Rev. from DVLの一員として全力のパフォーマンスを披露していた。その最中、ファンによって撮影された奇跡的な構図の写真——後に「奇跡の1枚」と呼ばれることになるショットが、ネット掲示板やSNSを爆発的に駆け巡る。
カメラのレンズ越しに放たれた圧倒的な透明感と躍動感。それは単なる運の良さだけではない。幼少期からアクティブハカタで演劇やダンスのレッスンを重ねてきた地道な基礎と、ステージ上で一切手を抜かないプロ意識が合致した瞬間に生み出された「必然の美」だったのだ。地方都市のアイドルポップシーンで研鑽を積んでいた少女は、一夜にしてメディアがこぞって追いかける存在となった。