白石死刑囚が用いた手口は、現代のSNS社会に潜む盲点を悪用した極めて狡猾なものでした。当時利用していたTwitterアカウント「@死にたい」「@終わりにしたい」などを複数使い分け、検索機能で弱音を吐くユーザーを常時監視していました。
白石死刑囚の接触手法は、心理学でいう「グルーミング(手なずけ・懐柔)」そのものでした。その巧妙な手口には明確なパターンが存在します。
- 徹底的な共感の演出:「自分も死にたいと思っている」「あなたの辛さがよくわかる」と返信し、警戒心を急速に解く。
- 具体的な方法の提示:「苦しまずに死ねる方法がある」「首吊りのロープの掛け方を知っている」「自分が手伝う」と甘言を弄する。
- 密室への誘導と孤立化:「誰にも言わずに来てほしい」「自分のアパートなら落ち着いて話せる」と伝え、第三者との連絡を遮断させる。
- 油断させた上での急襲:アパートに招き入れ、酒や精神安定剤を飲ませてリラックスさせた後、背後から不意を突いて絞殺する。
法廷で明かされた8人目の被害者(当時25歳・女性)の記録によると、女性は「18時以降から大丈夫です」とDMを送り、白石死刑囚の言葉を信じて座間へ向かいました。しかし、アパートに着いた直後に襲われ、必死に手足をバタバタとさせて抵抗したものの、命を奪われました。白石死刑囚は法廷で「最初から一緒に死ぬ気などサラサラなかった」「性欲と金目的だった」と平然と言い放ち、法廷内を戦慄させました。