世間に強い衝撃を与えた空調修理業者睡眠薬混入事件の全貌が明らかになるにつれ、被害者の精神的な打撃の大きさが浮き彫りになってきた。作業中に提供されたお茶や、リビングのテーブルに置かれていたペットボトルに不審な成分が混入され、住人が意識を混濁させている間に貴重品が物色されたり、わいせつ行為に及ばれたりする事件が判明したのだ。
犯行の背後にあったのは、作業の「密室性」と「住人の油断」である。作業員は機器の点検や分解作業を進める振りをして住人の注意を逸らし、一瞬の隙を見計らって持ち込んだ睡眠薬を注入していた。被害に遭った住人は「まさか自宅に来た施工担当者が犯罪を目論んでいるとは思わなかった」と語り、深い心理的トラウマを抱えている。