乗り物酔い(動揺病)は、根性論でも気の持ちようでもありません。目から入る「風景の動き」と、耳の奥にある三半規管・耳石器が感じる「体の揺れや加速度」が食い違うことで、脳の自律神経がパニックを起こす生理現象です。
バスの走行中には、主に3つの揺れが発生しています。段差などで車輪が跳ねる上下のピッチング、カーブで横に振られるローリング、そして加減速による前後のG(加速度)です。これらのエネルギーは車体の構造上、特定の場所に集中し、別の場所では相殺される仕組みになっています。つまり、揺れの影響が最も小さくなるポイントこそが酔いにくい席の正体なのです。