かつて自動車教習所に通っていた頃、運転免許学科試験の勉強で習った知識を記憶の底に眠らせてはいないだろうか。多くの人が誤解しがちなのが「5分ルール」と「人の乗降」の定義だ。
結論から言えば、人の乗り降りのために車を止める場合は、時間の長短に関わらず「停車」として扱われる。客を待たせるのではなく、乗客が乗り降りするその瞬間だけの停止であれば違反にはならない。一方、荷物の積み下ろしに関しては「5分以内」であれば停車と認められるが、6分を超えた瞬間に「駐車」へと性質が変わる。ここが運命の分かれ目だ。
さらに見落とせないのが、運転者が車から離れているかどうかの状態だ。たとえ1分間の停止であっても、ドライバーが車を離れて直ちに運転できない状態になれば、時間は関係なく「放置」とみなされる。コンビニでコーヒーを買うわずか数十秒の間であっても、車から離れれば即座に放置駐車違反の対象になり得るのだ。反則金を回避するためには、「時間の長さ」だけでなく「運転者がすぐ動かせるか」を最優先で判断しなければならない。