この特異なラーメンの原点を辿ると、昭和初期に中国から渡来した屋台店主、徐昌浩(ジョ・ショウコウ)の存在に行き着く。彼が立ち上げた伝説の名店「福来亭」こそが、すべての始まりであった。塩分を欲する職人たちの声に耳を傾け、試行錯誤の末にスープの濃さを補う甘みとして背脂を投入。出前でも伸びにくい極太平打ち麺を発明したことこそ、現代に続く背脂煮干し文化のルーツである。
福来亭の遺伝子は、やがて「新潟5大ラーメン」の一角として全国にその名をとどろかせることとなった。時代を超えて受け継がれる極秘のレシピと職人魂は、今なお地域のソウルフードとして深く根を張っている。