気道の異物を排除する防御反応として似た役割を持つ「咳」と「くしゃみ」ですが、身体へのアプローチとエネルギー消費パターンには明確な違いが存在します。
咳とくしゃみの消費カロリー比較を行うと、1回あたりの瞬間的な筋出力と圧力の高さではくしゃみが勝る一方、トータルの消耗度では咳が圧倒的です。咳は気管支炎や風邪によって数分〜数時間にわたり何十回、何百回と繰り返される傾向があり、1分間に数回咳き込む状態が続けば、1時間で100kcal以上を消費することもあります。
一方、くしゃみは連発しても数回から十数回で収まることが多く、持続的な有酸素運動のようなカロリー消費には至りません。咳が「長時間の筋持久力消耗」であるのに対し、くしゃみは「瞬間的な最大筋力発揮」という決定的な相違点があります。