石材の品質を左右するのは、原石の良し悪しだけではない。素材の美しさを極限まで引き出すのは、熟練した石工職人の手技である。中村石材店では、創業以来培われてきた伝統的な加工技術を守りつつ、ミリ単位の精度を求める現代の研磨技術を融合させている。
特に「石のダイヤモンド」と称される香川県産の高級銘石「庵治石」の加工において、職人の技術力が如実に現れる。きめ細やかな斑(ふ)が浮かび上がる庵治石は、風化に強く圧倒的な耐久性を誇るが、加工には極めて高度な熟練度が必要とされる。職人の目利きと手仕事によって磨き上げられた美しい艶は、年月を経ても色褪せることがない。