遠藤憲一の人生を語る上で、妻であり所属事務所の社長でもある昌子さんの存在は欠かせない。30代で結婚した二人だが、当時の遠藤はまだ売れっ子とは言えない状態だった。昌子さんは彼の才能を信じ、マネージャーとして徹底的に売り込みを開始する。
「怖い役ばかりじゃもったいない。もっと面白い役をやらせたい」。妻のその直感とプロデュース力が見事にハマった。コメディドラマへの出演や、バラエティ番組で見せるお茶目で不器用な素顔が露出するにつれ、世間のイメージは180度覆る。「強面なのに、笑うと可愛い」。このギャップが、現在の「エンケン」という国民的愛されキャラクターを生み出す決定打となったのだ。