『こち亀』のお色気要素を語る上で外せないのが、ヒロインたちの存在だ。特に秋本・カトリーヌ・麗子の登場は、作品のトーンを大きく変化させた。金髪グラマラスな彼女が魅せるランジェリー姿や着替えシーンは、当時の少年読者にとって目を見張るものがあった。
さらに、途中から登場したトランスジェンダーの麻里愛(マリア)もまた、作品に強烈な色気を注入したキャラクターだ。元キックボクサーでありながら容姿端麗なマリアが両津に猛アタックを仕掛け、時には裸同然で迫るギャグシーンは、作品の名物となった。1980年代から90年代のジャンプ黄金期において、これらのシーンは過激なサービス精神と高度なコメディ構造が見事に融合したエンターテインメントとして機能していたのである。