日本の防虫文化を語る上で欠かせないのが、創業者の藤澤友吉が明治時代に生み出した「藤澤樟脳」の存在である。当時、粗悪品も出回っていた樟脳市場において、高純度で高品質な国産樟脳を安定供給した功績は大きく、日本の製薬・化学産業の礎を築いた。
現代の日用品化学工業においては、エステー株式会社や白元アース株式会社といった大手メーカーが、無臭タイプやピレスロイド系の衣料用防虫・防カビ製品を市場の主流として展開している。しかし、オーガニック志向やナチュラルライフスタイルの浸透により、今やAmazonや楽天市場などの主要ECモールで天然の藤澤樟脳や国産楠(クスノキ)の精油製品を探し求める消費者が増えているのだ。