スクリーンの中心で眩しい存在感を放つキャスト陣の魅力も、本作の評価を決定づけている。主役に抜擢された加勢大周は、言葉少なでありながら情熱を内に秘めた青年を等身大で熱演。彼の佇まいやスタイルは、当時のユースカルチャーを牽引する象徴的なビジュアルとなった。
対するヒロイン役の清水美砂が見せた情熱的でありながらどこか儚げな表情は、物語に豊かな陰影を与えている。二人が交わす視線や夏の終わりに漂う一抹の寂しさは、観る者の記憶の奥底に眠る甘酸っぱい思い出を呼び覚ます。豪華なキャスト陣による瑞々しい演技の掛け合いが、湘南の風景と溶け合い極上のフィルムを生み出した。