1988年カルガリー五輪。当時わずか16歳だった彼女は、セルゲイ・グリンコフとともに圧倒的な完成度で金メダルをさらっていった。ふたりの演技は単なる「技の成功」ではなかった。呼吸、視線、氷を滑るブレードの音に至るまで、完全にひとつの生命体として溶け合っていたのだ。
当時のペア種目は、力強いリフトや豪快なスローピルエットが主流だった。しかしG&Gが登場させたのは、クラシックバレエの気品と繊細な表現力だ。1994年のリレハンメル五輪でプロからアマチュアへ復帰し、再び頂点に立った演技は、今なおフィギュアスケート史における至高の美として称えられている。