異文化、異なる言語、そして異なる背景を持つプロフェッショナルたちを一つの目的に向かって統合する。言葉で言えば容易だが、地上から遠く離れた密室の極限空間でそれを成し遂げるのは至難の業だ。ISS第65次船長としての手腕は、NASAやESAをはじめとする各国の宇宙機関でも今なお語り継がれるほどの質の高さを見せた。
ユーモアを絶やさず、かつ安全に関しては一切の妥協を許さないスタイル。危機的なトラブルが発生した際にも声を荒らげることなく、淡々と優先順位を整理してチームに共有する姿勢は、次世代のリーダー像の標準となった。月面有人拠点というさらに苛烈な環境においても、この文化の継承こそがミッションの成否を分けることになる。