カウンター越しに火花を散らす炭火。その前で静かに仕込みと焼きを見守る店主・料理長の眼光は鋭い。串焼き・炭火焼きの工程において、火加減と遠赤外線のコントロールはすべて長年の勘と技術にかかっている。外はパリッと香ばしく、内側には旨味を閉じ込める極意が、一本の串に込められている。
そして、この炭火の薫香を引き立てる相棒として欠かせないのが燗酒師の存在だ。日本酒・燗酒の温度帯を1度刻みで調整し、料理の油分や出汁の深みに合わせた最高の一杯を差し出す。この二人のプロフェッショナルによる呼吸の合い方こそが、訪れる者を魅了してやまない最大の理由だ。