かつて日本の家庭でカレーの横に添えられていたのは、キャベツの千切りやマカロニサラダ、あるいは市販の漬物だった。だが今、その風景はガラリと姿を変えている。東京・表参道や大阪・北浜の最新スパイス料理店が発信する「質感の掛け合わせ(テクスチャー・ペアリング)」という考え方が、一気に家庭のキッチンへ波及したからだ。
とろみのある欧風カレーには、シャキシャキとした歯ごたえの根菜グリルや、水分を適度に抜いた塩もみ野菜が選ばれる。逆にサラッとしたスパイスカレーには、濃厚なアボカドのフリットや厚揚げのソテーといった、しっかりとした油分と重みを持つおかずが組み合わされる。食感と密度の「対比」を楽しむ文化が、2026年のトレンドを象徴している。