本作の配信発売日は2017年12月8日。同日にはソニーのノイズキャンセリングヘッドホン(WF-1000X / WH-1000XM2)のCM曲としても大々的にオンエアされ、雪景色の中で宇多田本人が音楽に没入する映像とともに強いインパクトを残しました。翌2018年6月27日リリースのアルバム『初恋』では、先行シングル群の中でも感情のクライマックスを担う重要曲として配置されています。
ロンドンの名門スタジオで行われたレコーディングには、現代ジャズ・ソウル界の最高峰ドラマーであるクリス・デイヴ(Chris Dave)や、ベーシストのジョディ・ミリナー(Jodi Milliner)が参加。さらにサイモン・ヘイル(Simon Hale)による流麗なストリングスと重厚なブラスセクションが組み合わされ、生命の鼓動を想起させる有機的なサウンドが生み出されました。
音楽理論の観点から本作のコード進行を紐解くと、メジャーキーの温かな響きの中に突如として差し込まれるマイナーコードやテンションノートが、聴き手の胸を締め付ける効果を生んでいます。サビへと駆け上がる際のブラスの躍動と、祝祭感に満ちたゴスペル調のコーラスワークは、母性というプリミティブな歓喜をダイナミックに増幅させています。