数値上のランキングだけでなく、実際にどれくらいの速度が出ていれば不満なく利用できるのかという基準を把握しておくことも欠かせません。スマホの回線速度の目安(bps)を用途別に整理すると、以下のようになります。
【用途別に見る必要速度の目安】
・テキスト送受信(LINE・メール):1Mbps未満で十分
・ウェブブラウジング・SNS閲覧:3〜5Mbps
・YouTube等の動画視聴(高画質1080p):5〜10Mbps
・4K高精細動画・ライブ配信:20〜30Mbps
・大容量アプリのダウンロード・クラウド同期:50Mbps以上
・オンラインゲーム:下り30Mbps以上+Ping値20ms以下が理想
一般的な使い方であれば、下り30Mbps前後が出ていれば体感的な遅さを感じることはまずありません。そこで浮上するのが「大手キャリアではなく安価な格安SIM(MVNO)で十分ではないか」という疑問です。
ここで直面するのが格安SIMとキャリア回線の速度差です。格安SIMは大手キャリアからネットワーク帯域を一部借り受けてサービスを提供しているため、平日の昼休み(12:00〜13:00)や夕方の通勤ラッシュ時にアクセスが集中すると、通信速度が1Mbps前後にまで急落します。一方、大手キャリアの自社回線(MNO)は専用の広大な帯域を自前でコントロールしているため、ピークタイムでも安定した通信速度を保ち続けられる点が最大の強みです。
また、データ容量を使い切った際の挙動にも差があります。通信制限時と解除後の速度比較において、一般的な格安プランや旧プランが最大128kbps〜300kbps(ウェブ表示すら困難な速度)に制限されるのに対し、ahamoやLINEMO、一部の大手キャリアプランでは制限後も最大1Mbpsを確保しており、画質を落とした動画再生や地図アプリの閲覧程度なら問題なく継続できる設計になっています。