メアリー・スーという人物を語る上で欠かせないのが、父親であるアンソン・スー准将の存在です。協商連合軍の優秀な魔導士であったアンソンは、ライン戦線などでターニャ率いる第二〇三航空魔導大隊と交戦し、最終的にターニャの手によって討ち取られました。
父の形見である短機関銃(サブマシンガン)を受け取ったメアリーは、父を殺した「ラインの悪魔」に対する強烈な復讐心を抱くようになります。合衆国義勇軍へ志願した動機も、国家の大義や自由のためではなく、純粋な仇討ちでした。
この私怨に囚われた復讐心こそが、彼女を凄惨な戦火へと駆り立てる原動力であると同時に、軍人としての規律を狂わせる元凶となっていきます。