物語のクライマックスにおいて、右京が追い詰めた黒幕の正体は、誰もが「無害な協力者」と信じ込んでいた人物だった。表向きは社会貢献に身を捧げる人物でありながら、裏では膨大な権力を操り、警察組織内部の腐敗さえも手玉に取っていたのだ。
右京の鋭い洞察力が暴いたのは、単なる金銭的欲望ではない。過去の冤罪によって人生を狂わされた者の、緻密で冷酷な「法への復讐」だった。チェスの王手をかけるように一歩ずつ詰めていく右京の理詰めの追及に、黒幕が浮かべた絶望と笑み。二転三転する心理戦は、まさに視聴者の語り草となっている。