自社フリーローンが存在しない郵便局において、唯一無二の資金調達手段として機能しているのが「貯金担保自動貸付」だ。これは、総合口座に担保定額貯金または担保定期貯金を預け入れている利用者が利用できる制度である。
最大の特徴は、一般的な個人向け融資のような信用情報機関(CICやJICC)を通じた厳格な審査が一切不要である点だ。通常口座の残高が不足した際、ATMから自動で不足分を引き出す形で融資が実行される。
条件面の詳細は以下の通り極めて優遇されている。
- ゆうちょ口座貸付限度額:預入元金の90%以内(1冊の通帳につき最高300万円まで)
- 適用金利:担保定額貯金の金利+0.25%、または担保定期貯金の金利+0.50%
- 借入期間:最長2年間(期間内であれば任意のタイミングでATM返済が可能)
民間ローンの実質年率が10%〜18%程度であることを踏まえると、金利負担は事実上ゼロに近い水準に抑えられる。通帳に定期貯金が眠っている人にとって、これ以上の安全策は存在しない。