交通網へのダメージも深刻だ。うっすらと路面を覆う灰は、雨と混ざり合うことで泥状の薄膜をつくり出す。スリップ事故の危険性が著しく高まり、主要幹線道路では即座に速度規制や通行止めが敷かれることも珍しくない。特に車間距離を十分に確保しない走行は、巻き上げられた灰による視界ゼロの状態を引き起こすため極めて危険だ。
公共交通機関も例外ではない。JR九州の各路線では、レール上の灰や視界不良によるダイヤの乱れが頻発する。南九州を縦貫する物流ルートや通勤通学の足が止まれば、経済的損失は計り知れない。運行見合わせや遅延の速報をこまめにチェックし、迂回ルートや代替手段を頭に入れておくことが賢明な判断だ。