食品業界において、老舗企業のトップに外国人が就任することは極めて異例だった。太陽化学での役員や各種バイオベンチャーの経営を経て亀田製菓に参画したジュネジャ・レック・ライ氏の存在は、同社の保守的なイメージを瞬く間に刷新した。サイエンティストとしての深い知見と国境を越えたネットワークを持つ同氏が示したいのは、単なる「煎餅屋」からの脱却だ。
一方で、実務の総指揮を執る社長兼COOの髙木政紀氏は、現場のオペレーションと営業組織の強靭化を徹底推進する。この二人のリーダーシップが融合したことで、意思決定のスピードは劇的に向上した。従来の日本企業にありがちな重厚長大で慎重すぎる議論を排し、グローバル基準のスピード感で新規事業の芽を育て上げる体制が構築されたのだ。